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□■  ノウハウバンクメールマガジン
■     「経営革新を成功に導くマネジメント その2」
                       経営コンサルタント三科 公孝
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2.アメリカのことわざ

続いては、言うと辞めてしまうという悩み。
そういう人の悩みが存在している必要性のその2です。
必要性 その2:仕組み、システムを見直す必要性です。
  
言っても聞かない。
聞いてもやらない。
または言うと辞めてしまう。
このような人たちが、言われたら聞くようになるために。
聞いたらやるようになるために。
言われても辞めてしまうことのないように。
そういう状況を創り出すために、必要な仕組みを構築しましょう。
では、その仕組み、システムとはどのようなものなのでしょうか。
それは、<本人がやる気になるための仕組み>です。
 
アメリカのことわざにこのようなことわざがあります。
「馬を水のみ場に連れて行くのは、1人の人間でできる。
でも飲む気のない馬に水を飲ませるのは、100人の人間でもムリだ。」
 
水を飲む気のない馬に、ムリに水を飲ませようとしても、労は多く、得るものは少ないはず。
馬に水を飲ませようとすれば、馬自身が水を飲みたいと思うことが大前提です。
だとすれば無理やり水を飲ませようとする前に、水を飲みたいと思うような環境を整えることでしょう。
 
大切のなのは本人の意思です。
本人の意思に関係なく、何かをさせようとすれば、そこにはムリが生じます。
人は誰であっても、人をコントロールすることはできません。
自分が言っていること、考えていることがどんなに正しくても、本人の意思に関係なく、やらせることはできません。
自分が言っていること、考えていることがどんなにその人のためであっても、本人の意思に関係なく、やらせることはできないでしょう。

それはまるで、この水飲み場の水はとても体に良いからと、水をいっぱい飲んだ直後でお腹がパンパンの馬に、さらに水を飲ませようとするのと同じです。
どんなに飲ませようとしても、きっとこの馬は水を飲むことはないでしょう。
どんなに、本人のために良いと思えることであっても、本人の意思がそう思っていなければ、人は何かをしようとはしないはず。
どんなに大切なことであっても、どんなに重要なことであっても、本人の意思なしには、何も動き出しません。

人に関する問題がまったくない会社は、この世の中には存在しないとは思います。
しかし数ある会社の中で、人に関する問題が少ないのではないかと思えるような会社はあります。
このような企業ほど、業績は上向きで、伸びているものです。
では人に関して、このような企業にはどのような特徴があるのでしょうか。
実はこのような特徴があるのです。
人と人が有機的につながり、全体として一つの意思で繋がりあっていると思えるような特徴です。
そしてこのような会社程、一人ひとりのやる気を引き出す環境整備がなされています。
一人ひとりがその気、やる気になるための環境を創造するための仕組み、システム。
このような仕組みやシステムを創り出すことこそ、経営者や上司の仕事、役割なのです。
 
では従業員一人ひとりのやる気を引き出すために必要なこと。
それは一体何なのでしょうか。
実は、それが前回取り上げた<納得>なのです。

本人の意思でやろう、やるんだ、そう思う時、その人の気持ちの中には<納得>があります。
本人の意思がやりたくない、でも上司から指示はされている、こんな時その人の気持ちの中には<納得>はありません。
そこにあるのは<納得>ではない<理解>です。
前回も取り上げた事柄ですが、<理解>は脳みそのなかの話。
対して<納得>は、脳みそにプラス、胸の気持ちになります。
言われたこと、聞いたことが頭では理解できても、胸のうちに収まらなければ、人は動きません。
脳で理解したことが、ストンと、胸に落ちてきて、スッーっと収まる。
これが<腑に落ちる>状況です。
人は、言われたコト。
指示されたコト。
求められているコトが、腑に落ちてこそ、自然とやる気が芽生えるものです。
このやる気のおおもとが、<納得>です。
そして<納得>は共感することから生まれ出てきます。
経営者と従業員との間の共感。
上司と部下の間の共感。
共感性こそが、人と人を納得で結びつけるのです。
そして共感性を根底とした、<納得>でのマネジメントを<共感性のマネジメント>と呼びます。

皆さんの会社には、お互いの<納得>はありますか。
皆さんの組織には、お互いに<共感>しあう事柄はありますか。

<共感>があり、<納得>がある組織ほど、組織内のストレスは少ないもの。
 
言っても聞かない。
聞いてもやらない。
言われると辞めてしまう。
このような組織に必要なこと。
それは<共感>と<納得>をお互いに持ちえるような環境を作り出すことです。
そしてそのような環境を作り出すために必要な仕組みを整えることです。

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